【読書感想】綿矢りさ 夢を与える【tori-chan】
今日だけでラスト100ページ読みました。
後半から畳み掛けてきた
すごく面白くて止まらなかった
一度挫折した私、なんだったのか
夢を与える
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何も知らなかった頃は
求められたものに応えようとして
それだけで成立して
うまくいけば誉められ
失敗すれば叱られるけれど
それでも励まされる
でも、自分の瞳で
世界は広いという事を知ってしまうと
どうしても求めるものは大きくなって
自分の理想が生まれ
その理想に寄り添えば
求められるものとは相反していく事もある
私もそうだったのかもしれない
そしてそこを逃げ道としたのかもしれない
でも
例え道の途中で裏切られ
無様に捨てられたのだとしても
自分の守りたいモノを守ろうとした
私も
夕子と似ていたかもしれない
最後の最後
嘘はつけないし
一生闇を抱えて生きて行くぐらいなら
死んだ方がましだと思ったのかもしれない
最後にはどうか
夕子ちゃんが救われる終わりをと
どこかで思ってはいたけれど
こうして終わるのだろうとも思っていた
現実は簡単じゃないし
ここからようやく、ひとりの人間として
生きていけるのかもしれないって思ったら
それもそれでいいのではないかとも思えたから
私が持っているのはこの表紙のやつじゃないけれど。
こっちね
